玉石による既存土留の撤去・掘削・捨てコン・足場・鉄筋加工・型枠・コンクリートの打ち込みという、コンクリート擁壁工事の流れです。造成工事に伴うコンクリート擁壁工事はお任せ下さい。
樹木を伐採・抜根の後、既存の玉石の土留を撤去・処分します。
既存の玉石の土留を処分しながら、場内に置ききれない残土の処分を並行的に行います。作業場所が残土の為、かなり狭くなるのですが、全て、残土を出してしまいますと、埋め戻しの土をかなりの量で、用意しなければならなくなります。
残土処分は、そのまま、値切り(掘削)工事になります。3mを超える値切りは、道路の高さに比べ、1m以上も深く掘らなければならない場合も、珍しくありません。
掘削、粗掘りが完了しましたら、平板載荷試験を行います。この試験は、擁壁本体は勿論、その一部を構成する砕石基礎が置かれる地盤の強度を計る検査です。ですから、上記の掘削で、盤を傷めないことが大事です。
床を拵えます。丁張を新たに出し、丁寧に、現業地盤を疵付けないように床拵えをします。
床拵えが完了しましたら、砕石基礎の作成です。写真にある溝のようなものは、一種の滑り止めです。根入れが浅い場合は、このように「下駄」を履かせる必要があります。滑動防止の対策です。
砕石地業の完了後、ステコンを打ちます。捨コン打設の目的は、設計に合わせた正確な構造物を造るための、基準を出すためです。コンクリート上に墨を出し、正確な大きさ、位置をだします。
この現場は、縦筋を一体化させるため、足場工事を先行させました。3mを超える鉄筋を組み上げるには、しっかりした足場が必要です。
鉄筋の加工は、設計図書とおりに組み上げられます。このクラスの擁壁に用いられる鉄筋は、重量もあり、ある意味、ビルの基礎工事のようにしっかりしたものです。
鉄筋加工の完了後、ベース(フーチング)コンクリートが打ち込まれます。この現場の場合、平均でベースの厚さは、30cmを超える厚さのあるものです。ベース巾も広く、かなり大きな基礎になりますが、転倒防止の対策です。
型枠を組みます。生コンの量も大量になりますので、その圧も、大変なものになります。単管でしっかり絞り、サポートを十分噛ませます。
冬場でしたので、朝一番の打ち込みにしました。生コンご凍らないよう対策を施すことと、昼の太陽が当たる前に、打ち込むことが重要です。施工上の都合で、それが不可能な場合は、シートや蓆で風・霜などを防ぎます。
一定期間後、型枠を外し、足場をばらします。
出来形を確認し、発生土、購入土により、埋め戻します。水抜きに合わせ、止水壁を作成し、透水のための砕石を投入します。砕石は、多ければ多い程、透水性はあるのですが、設計加重を超えますと、沈下の可能性もありますので、設計どおりに入れる事が、沈下防止になります。
写真の中央に黒い線のようなものが見えると思います。伸縮目地のエラスです。コンクリートの膨張・収縮率は大きく、これだけの大きさ・厚さになりますと、数メートルおき、ないしは構造変換箇所には目地の施工が、設計に必ず織り込まれます。はみ出たエラスはカットされます。
玉石による既存土留の撤去・掘削・捨てコン・足場・鉄筋加工・型枠・コンクリートの打ち込みという、コンクリート擁壁工事の流れです。コンクリート擁壁工事など、土留工事・擁壁工事の費用・料金・単価につきましては、お気軽にお問合せ下さい。
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